『けいおん!!』1話・雑記&『けいおん!』話


 昨日貼ってなかったもう一枚をついでに貼ってみる。ハイ、ターッチ!
 そういや1話の感想とか色々書いてなかったのでつらつらと書いてみる。ネタバレ含むので、一応収納しておきます。

おかえり

 1期から見てきた人は気付いたと思いますが、1期1話と似た描写・カットが非常に多く、『また始まるよ!』感を煽ってくれると同時に、『あぁ、けいおんってこんなだったよなぁ』という変わらなさを視聴者に感じさせてくれます。この対比手法は1期最終回の唯の独白場面でもなされていましたね。
 そういった演出の分、出番で梓が割を食っていたように見えたけれど、1期1話当時はいなかったので致し方ないのかもしれませんね。

輪の外から中へ

 さて、カットこそ似たような感じだったものの、キャラクターは1期1話(梓は初登場時)は勿論、1期最終話と比べても変わってきています。1話を見て特にそう思ったのは紬ですね。ムギは1期最終話の時点でも自分の意思をはっきり出すようになってましたが、2期では話の中心にいたり(相変わらずちょっとズレたネタでしたがw)、ボケに突っ込んだり流したり、と更に踏み込んでいます。また、本編でも後に出てくるであろう、OPで梓とじゃれあってるシーンなんかも感慨深いものがありました。昔の何処か1歩引いていたようなムギはもういません。良かったね、ムギ。

ゆく河の流れは絶えずして

 こんな感じで1期の『転んだ唯・転ばなかった唯』のようにまんま違いを見せるのではなく似たような描写を用いながらも、あの時とは違い、ちゃんと時間を重ねていることをあちらこちらに見てとることができました。ギターケースのバックステージパス(番外編『ライブハウス!』参照)や『いちごパフェが止まらない』なる新しい曲(相変わらずの澪さんのセンスに何か安心したw)など、細かい所でも表現されていて、ニヤッとした人は多いはず。『けいおん!!』はそういうさりげない、細かい演出が上手いなぁと思います。
 そういった時間の経過が見えるからこそ、さわちゃんの「1年は短いわよ?」というセリフが深い。相変わらずの軽音部の様子を見せてきて、『やっぱ基本は変わらないなぁ』とクスリとさせた所でのいずれ来る『終わり』を強烈に意識させる発言です。唯達も「卒業したら〜〜」と話してはいますが、そういう時期を通ってきた大人の意見だからこそより重く、深く響きます。1期でもさりげなくアドバイスを送るシーンがあったように、唯達の保護者的存在・導き手としてだけではなく、視聴者にもそういうことを訴えかける存在という意味でもさわ子先生の存在はこの作品において非常に大きい物だなぁ、と思います。

 放課後ティータイムの時間はゆっくりとかもしれませんがこれからも進んでいきます。それをもう少し、一緒に眺めていたいと思います。

笑顔の連鎖

 さて、最後に何故僕がけいおんをこんなに好きかを書いてみます。一言でいえば、あの『集まるだけで笑えるなんて 歌うだけで幸せなんて』というノリや空気感が凄く好きなんです。自分もバンドをやっていたっていうのもありますし、やっぱり演者自身が楽しむことっていうのは音楽で大切なことだと思うんですね。

 例えば、1期6話での『緊張しつつも楽しみでしょうがない!』といった唯の表情、『声ガラガラだけどコーラスしちゃえ!』といったノリ、演奏後の満足げな表情…どれもこれも「楽しい!」に満ちていて見てるこっちまで楽しくなっちゃいます。
 そして、けいおんって基本的に内輪の話ですよね。例えば、同じく1期6話の文化祭でのシーン。殆ど演奏シーンは描かれずPVによる演出で、最初は「折角の見せ場なのに(京アニ的な意味も含めて)、なんでPVなんだ?」と疑問でしたが、後の8話やハルヒライブアライブ』との比較でそれが何故なのかが見えてきました。それは敢えて演奏シーンを使わずPVを使うことで、ライブなら当然あってしかるべき『観客=外部の目』を極力入れないことで『楽しんでる私達』を表現していた(であろう)ということです。新入生勧誘回という初めて外部の視線にさらされる軽音部を描いていた8話でのライブシーンでは一転して客席のカットが入ったり必死でステージを見ている当時まだ部外者の梓の姿が描かれているし(それでもごく僅かで、拍手や歓声が一番大きいはずの最後は見せずにフェードアウトさせていました。最低限梓の入部動機に説得力を持たせる程度でよかったのでしょう。)、ハルヒのライブシーンではキョンの周囲のノリノリの観客がこれでもかと描かれてます(勿論キョンも)。こういう敢えて外した(ように見える)点から考えても、この作品のメインテーマが『内輪の楽しさの表現』だと言っていいでしょう。だからこそこの物語の主人公は「幸せだよ!」「楽しいよ!」ってストレートに体現・表現できる唯なんでしょうね。
 『けいおん!』の影響で楽器が売れたのは、そんな彼女達を見て『楽しそうだなぁ。俺もこんなのやってみたい!』『彼女らみたいになりたい!』って思った人が多かったからでしょうね。別にきっかけなんて何でもいいじゃないですか。『女にモテたかったから』でも『平沢唯ちゃんに影響されたから』でも後で振り返ってみれば笑い話ですよ。やったもん勝ち!楽しんだもんが勝つ!

振り向けば

 そして、『過ぎてしまった』人間だからこそ彼女達に感じる羨望や懐かしさ、保護者的な思い、自分に対する「あれでよかったのかな?」というちょっとした後悔、なども大きな要素です。だからこそ最終話の唯の独白や、「終わらせたくない!」というムギのアンコール(上で触れそこねましたが、ここで最初にアンコールをかけたのがムギだった、ということも大きな点だったと思うし、それもウルっときた理由の一つでもある)で涙線が緩みっぱなしだった訳で。
 そういったそこかしこに溢れる『楽しさ』やいい意味での『青臭さ』。そしてそれらの背後に滲む『切なさ』。それら全てが僕がこの作品に感じる魅力であり、愛してやまない理由です。『可愛い女の子達がキャッキャウフフしてるのを眺める』だけではないんですよ!それも当然あるっちゃありますけどw
 

 …とまぁ、酒の勢いにも助けられ、グダグダと書き殴ってみました。やっぱ文章書くの向いてないなぁ、俺。でも自分なりに心の中のけいおんへの思いを伝えてみたつもりです。こんな長文書いちゃう位好きなんですよ、けいおんが。キモくてもいいじゃない、オタクだもの。
 あー、こんなん書いてると久しぶりにスタジオ入りたくなるなぁ…
 
 …そういや律が単語ですら出てないな…一応隊員なのに。もし今度機会があれば書こうかな。余談ですが、自分内ランクは 律≒紬>梓>唯>澪 です。オチはない。