『真冬の花』制作裏話

 というわけで、先日の日記のエレメンツの写真は相沢和也著の未公開作『真冬の花』のゆっくりドラマCD(?)でした。前回の飲み会で解禁になったので、折角だし制作裏話みたいなのを。っても裏とか言うほどないんですがw 一応“超”身内ネタなので収納しておきます。

冬の花

 一部には前から話してたんだけど、当初はオープニングのモノローグのバックミュージックはKanonの『約束』にするつもりでした。でも作りこんでいく内にだんだんマジになってきて、『約束』使うことで匂ってしまうネタ臭が鼻につくようになり、結局変更するに至りました。

 そしてSofTalkで声を作り、タイムラインを作っていくに従い、電話などのシーンで無音なのが何か気になったので、フリー音源でちょこちょこ彩りを。ホントは病院のガヤとか足音、自販機の音なんかも入れたかったんだけど、時間が足りなかったので泣く泣く断念。いつか完全版を作る機会があればもっと細かい所にもこだわりたいですね。 因みに電話の音を黒電話にしたのは、舞台の年代を昭和50年〜60年位のイメージで作ったからです。相沢に確認取った訳じゃないのであくまで僕個人のイメージですが。

 で、オープニングに曲入れたんだからエンディングにも入れるべきだろう、ってことで最後にも曲を付けることに。曲は即決でしたね、テーマ的にも先述の年代イメージ的にもこれしかないだろう、と。丁度フェードインのイントロ部と黒田の台詞がピッタリあったんで、結構満足してます。最後に次回予告を貼っ付けて完成。因みに次回予告の文の“この世には、『奇跡』というものがある”以外は自作です。本編自体がここで終わっていて先の展開が分からないので、殆ど予告になってないのはご愛敬。後“黒田の声は相変わらず〜”と次回予告の間の歌だけの部分はスタッフロール的なモンだと思っておいてください。

 …と、こうしてゆっくりボイス付き『真冬の花』が完成しました。最初はネタ的な勢いで「作ろうぜ!」と降ってわいた企画でしたが、最終的には超真面目に作る方向で固めたのは先述の通りです。相沢本人にはサプライズにするのは変わっていなかったので、作者本人との連携は制作時に取れていませんが、本文を繰返し読み、自分の中での『真冬の花』像を固めた上での制作でした。最終的にはネタは一切ない仕上がりになり、制作者的にはそれなりに満足しています。ただもっとこだわりたかった所もあるし、翔一達のストーリーの行き先も作って完結させたい気持ちもあるので、原作者の相沢和也先生には是非とも続きを書いて欲しい物です。いや、マジで。
【『真冬の花』使用曲リスト】
OP:A Lover's Concerto/DEEN田川伸治
ED:初恋/村下孝蔵
回想シーン(映写機音)/エーゲ 〜過ぎ去りし風と共に〜/MALICE MIZER のイントロ部
効果音:フリー素材

冬の花 〜明暗〜

 で、本編ではネタ要素一切排除したので、ネタ要素で作り上げたのが『真冬の花 〜明暗〜』。つかこれ最初の所以外全部書いたの俺だし、もはや相沢先生関係ないよねw そして夏目金之助先生、ダニエル・キイス先生、ホントすいません。村上春樹先生…はまぁいいかw
 中身は見たまんま村上作品、夏目作品、『アルジャーノンに花束を』のパロディです。それ以上でも以下でもない。正直反省している。
【『真冬の花 〜明暗〜』使用曲リスト】
黒田のテーマ:スリル/布袋寅泰
エピローグ:パリは燃えているか加古隆


業務連絡

 …というわけで、とりあえず何とか作り上げることができました。ふぅ、やれやれ。
 こないだの飲み会で本人の許可は取った(気がする)ので、「相沢先生の未公開作品見たいよ!」って人は是非私の方までご連絡ください。 大事なことなので大文字にしました。