F12010年シーズン総括&2011年展望・その1

 あくまで個人的な総括・感想、展望です。一気にやると膨大な量になるので、成績下位チームから順にいってみます。というわけで、今回は新規参入3チーム、ヴァージン、HRT、ロータスから。


ヴァージン・レーシング  ランキング12位:0Pt(決勝最高位14位2回)
 2010 Car No.24 ティモ・グロック:0pt(決勝最高位14位)  Car No.25 ルーカス・ディ・グラッシ:0Pt(決勝最高位14位)
 2011 Car No.24 ティモ・グロック?  Car No.25 未定

 風洞を用いないマシンデザインで開幕前から話題に上ったヴァージンでしたが、蓋を開けてみれば燃料タンク問題のゴタゴタで始まり、結局最後まで信頼性に泣かされたシーズンでしたね。パフォーマンスではHRTを上回っていたものの、サバイバルの様相を呈したレースでことごとくリタイアに終わったのが最後まで響いた最下位だったと思います。
 来年はロシアのスーパーカーメーカー、マルシャが加わりマルシャ・ヴァージン・レーシングとなることが既に発表されているヴァージン。ロシアの参入でルノー残留が叶わなかった場合にはペトロフの移籍も噂されていますがはてさて。来年もCFDにてマシンを開発するのかは分からないけど、今期の様子からして疑問符が残りますし、そこからパフォーマンスの改善も見られないことには来季から復活する107%ルールに引っ掛かりかねない。現状では最も最下位に近そうな状況ですが、さて、どうなりますやら… グロックも残留濃厚と見られているもののまだ明言はしておらず、移籍の可能性もなきにしもあらず。ペトロフルノー残留如何によってシートがどうなるか決まる可能性が高いですね。
 あ、ブランソン卿、スッチーコスプレでエア・アジア機での業務、頑張ってくださいw


HRT(ヒスパニア・レーシング・F1チーム  ランキング11位(決勝最高位14位3回)
 2010 Car No.20 カルン・チャンドック:0Pt(決勝最高位14位2回)  Car No.21 ブルーノ・セナ:0Pt(決勝最高位14位)  Car No.20/21 山本左近:0Pt(決勝最高位15位) Car No.20 クリスチャン・クリエン:0Pt(決勝最高位20位)
 2011 Car No.22 未定  Car No.23 未定

 突貫体制で何とか参戦したHRT。資金難の噂やダラーラとの契約解消により進まないマシン開発、資金確保の為と見られるドライバー交代…などなど苦しいシーズンでしたが、しかし要所要所で14位を拾った結果11位でシーズンを終えることができました。サバイバル所でリタイアに終わったヴァージン勢と比べて勝っていた点ですね。
 来年はウイリアムズ製のギヤボックスを使用が既に発表され、またトヨタとの技術提携の噂もあり、来季の参戦継続へのアピールも行っています。スペイン各方面に影響力を持つヴィラロンガ氏を新パートナーに迎えることも発表済みで、資金的に少し余裕が生まれるのでしょうか?金がない、設備がない、開発力もない、とないないづくしだった今シーズンからの脱却は果たして?ドライバーの方も色々噂はあるものの、今の段階では何とも言えない状況かな。持ち込みドライバーがシートを得られる可能性のあるチームのひとつではあるでしょう。


ロータス・レーシング  ランキング10位:0Pt(決勝最高位12位)
 2010 Car No.18 ヤルノ・トゥルーリ(決勝最高位13位)  Car No.19 ヘイキ・コバライネン(決勝最高位12位)
 2011 Car No.20 ヘイキ・コバライネン?  Car No.21 未定

 伝統の名前とカラーを背負って登場したロータス。上には届かないにしても、新規参戦3チームの中ではトップのパフォーマンスと信頼性を見せました。様々な恩恵が受けられるコンスト10位以内にも入り、まずは2010年のミッションコンプリートといった所でしょう。
 来年に向けてもJPSカラーのブラック&ゴールドの復活、コスワースエンジンからルノーエンジンへのスイッチなど、意欲も十分のようです。ガスコインも早くから来季マシンへ取りかかっているようですし、来年もこの3チームの中ではトップを走りそうな感じはしますね。しかしプロトンとの間で“ロータス”の名称を巡っての争いまだ終わっておらず、ここにきてルノーがF1チーム株をプロトンに売却するのではないかとの噂も出てきたようです。こういったゴタゴタが長引けば来季に暗雲も漂ってきますが…
 ドライバーの方は引き抜きがなければコバライネンの残留は堅いでしょう。一方のトゥルーリは下位争いで気が乗らないのか冴えないパフォーマンスが目立ち、これでは苦しいと言わざるを得ないな…ガスコイントゥルーリを買ってるみたいだけど。