F12010年シーズン総括&2011年展望・その2

 今日は朝から墓参りに行く予定でしたが、必要以上に早く目が覚めてしまった。なので昨日の続きいってみましょう。トロロッソザウバーフォース・インディアです。
【昨日の追記】…昨日書いたばっかなのに、HRTとトヨタの提携が解消されていたでござる。HRTヤバス。


スクーデリア・トロ・ロッソ  ランキング9位:13Pts
 2010 Car No.16 セバスチャン・ブエミ:8Pts(ランクング16位)  Car No.17 ハイメ・アルグエルスアリ:5Pts(ランキング19位)
 2011 Car No.18 セバスチャン・ブエミ  Car No.19 ハイメ・アルグエルスアリ

 今期から独自デザインが義務付けられたとはいえ、本家に比べるべくもないパフォーマンスに終始したトロロッソ。8位のザウバーと比べても3分の1以下のポイントでは厳しいと言わざるを得ないでしょう。
 シーズン中の前進度からしても急に化ける事は考えにくい上来季に向けても特に明るい話題もなく、下位勢の伸び如何では喰われる可能性もあるかもしれない。ディートリッヒ・マテシッツ氏がトロロッソを手放したがっているとの噂も根強くあり、先行きにやや不透明感も残ります。ただ、新規参戦を蹴られたチームからすれば、買収さえ出来ればそれなりのパフォーマンスと組織を持った上で参戦を果たすことが出来るチームでもあると言える。ミナルディから続く伝統あるチームだしね。まぁ買収についてはマテシッツ氏側は否定しているけど…どちらにせよ来季からってことはなさそうではありますね。
 ドライバーラインアップはテストでダニエル・リチャルド辺りが目覚ましい活躍でも見せない限りは恐らく継続でしょう。正直、一人開発力に優れたドライバーが欲しい所ではあるけど、これもジュニアチームの悲哀かな。変更の場合、どちらかというと危ないのはブエミの側な気がするね。徐々にだが伸びや光る所が見られるアルグエルスアリに比べると伸びがやや物足りない気がする。


BMWザウバー  ランキング8位:44Pts
 2010 Car No.22 ペドロ・デ・ラ・ロサ:6Pts(ランキング17位)  Car No.23 小林可夢偉:32Pts(ランキング12位)  Car No.22 ニック・ハイドフェルト:6Pts(ランクング18位)
 2011 Car No.16 小林可夢偉  Car No.17 セルジオ・ペレス

 不安になるほどの真っ白いクルマでスタートしたザウバー。序盤は完走すらままならない状況で更に不安は募りましたが、ジェームス・キーの加入以後は力を付け、最終的には入賞を争えるまでになりました。得手不得手がハッキリしたクルマでしたが、長所をうまく生かし勝負出来ていたのがポイントに繋がっていましたね。良く見られたプライム側でスタートし引っ張った上で上位を狙うスタイルはなんだか04年のフィジケラを思い出させました。ただピットの戦略ミスでドライバーの足を引っ張る面も見られ、やや柔軟性には欠けていた気がします。
 来季はテルメックスからの資金も入るため、今期ほど資金面で苦しむという面は見られないと思います。ドライバーも決定済みで、すぐに来季に向けて動けるのもプラスポイントですね。今期はデ・ラ・ロサハイドフェルトといった経験豊富なベテランがいましたが、来季からは可夢偉がエースとしてチームを引っ張っていく立場。パフォーマンスだけでなく、マシン開発力など様々な面で重みの増すシーズンになりますね。


フォース・インディア  ランキング7位:68Pts
 2010 Car No.14 エイドリアン・スーティル:47Pts(ランキング11位)  Car No.15 ビタントニオ・リウッツィ:21Pts(ランキング15位)
 2011 Car No.14 エイドリアン・スーティル?  Car No.15 カルン・チャンドック

 世界を驚かせた09年スパやモンツァのような直線勝負一点集中型のマシンから何処でも戦えるマシンへ進化させ、常時ポイント争いが出来るまでに持ってきたフォース・インディア。序盤から調子がよく順調にポイントを重ねていましたが、中国GPにてテクニカルディレクターのジェームス・キーらが離脱。そのキーが加入したザウバーが尻上がりに調子を上げて行く一方でフォース・インディア側は中盤以降伸び悩み、結果1ポイント差でウィリアムズにコンスト6位を奪われました。とは言うものの、老舗のウィリアムズと争えるまでに伸ばしてきたのも事実。更なるブレイクスルーが欲しいのも事実ですが、とりあえず褒められるべき結果ではあると思います。
 来季はキーもロータスへ移ったマーク・スミスもおらず、真の実力が試されるシーズンになりそうです。インドGPも控えていますし、更なる躍進に期待したいですね。
 移籍が噂されていたスーティルですが、ここにきて移籍先候補と目されていたルノーペトロフ残留に傾いていることや他の有力チームの状況から見るに残留する線が濃厚だと思いますね。動く可能性があるとすれば精々ミハエルが引退した時位でしょう。一方のリウッツィスーティルに見劣りするパフォーマンスもあり厳しいですね。スーティルが移籍すれば残留の芽もあったのでしょうが… 来季はインドGPが控えていますし、インド市場へのアピールも込めて現在交渉を行っているとされるチャンドックが座るのが濃厚なのではないでしょうか。チャンドックが流れてもポール・ディ・レスタ辺りとの争いになるでしょうし、中段チームのシートということで他に交渉を持ちかけてくるドライバーも多いと思います。まずはスーティルの動向次第でしょうね。